シカゴ、ロンドン、アムステルダム、シアトル、そしてニューヨーク…。
世界では毎年のように「インプロフェスティバル」が開催されています。
そして2010年、再び「東京インプロフェスティバル」が開催されます!フェスティバルの中心となるのは、お客様のアイディアをその場で舞台化する「インプロ・シアター(即興劇)」です。
連日さまざまなスタイルのインプロ公演をご覧いただけます。ご期待ください!
インプロとは、「即興」を意味する英単語 improvisation を縮めた言葉です。英語では、impro もしくは improv と表記します。
ここでは、「台本や打ち合わせが一切なく、その瞬間に起きたことを受け入れながら即興で創られていくエンターテイメント」のこと指します。
そう、このフェスティバルで決まっているのは、プログラムと出演者だけと言っても過言ではないかもしれません。
それぞれの演目でどのようなストーリーが生まれるかは、その瞬間にならないと分かりませんし、二度と同じものを見ることも叶いません。
今、世界中で愛され、日本でも着実にその波が広がりつつあるエンターテイメント、インプロを、ぜひこの機会に劇場でお楽しみください。
今回の「東京インプロフェスティバル 2010」は、複数のインプロ団体から集まったメンバーによる「東京インプロフェスティバル実行委員会」が運営にあたっております。今回のフェスティバルに寄せる想いと共に、実行委員をご紹介いたします。
総合演出
池上奈生美 (インプロジャパン)
今回、プーク人形劇場で開催する9公演の総合演出を担当いたします池上奈生美です。
総合演出なんて、偉そうな肩書きがありますが、インプロの公演の演出家は、レストランでお皿を並べるくらいのことです。
そのお皿に、どんな料理が盛られるかは全て役者というシェフにお任せです。
それぞれ、私が選んだお皿をみて、様々な想像力と創造力をふくらませ、その日いらしたお客様の好みを感じ取り、心もお腹も満たす料理をその場で創り上げてくれることでしょう。
今回は5日間10種類の料理が並びます。シェフは、80名います。東京、LA、韓国、ボストン、大阪、東京、、、、、中には7歳の男の子も。
劇場はどの日も楽しい会食会のような雰囲気に包まれることでしょう。
東京インプロフェスティバルは、1回目は2003年、2回目は2007年に開催されました。
そして、2010年の今年は、過去最大規模のフェスティバルとなります。
それは、すなわち「日本インプロ界」の成長に比例するのではないでしょうか?
1回目の2003年は、まだまだインプロという言葉すら知らない人ばかりでした。7年たった今では、全国で毎週のようにインプロの公演が開催されています。
今回は、現在活躍中のインプロ団体16団体(まだ増えています)から80名のパフォーマーが集まります。また、客席にもインプロ経験者が沢山集まるでしょう。
今回上演する10公演とも、2010年の1番新しく発展的なインプロでありたいと思います。
そして、インプロは参加型のエンターティメントです。
見終わった後も、心に残る衝動が、翌日からの皆様の生活を刺激することでしょう。劇場を超え、思いがけない出会いにあふれる5日間をお楽しみください。
本番までの日々、そこにできあがる素晴らしいインプロの香りや味を思いながら、1枚1枚大切にお皿を並べていきます。
どうぞ、みなさま、想像の食欲を空かせていらしてください。
実行委員長
川添圭太 (Xpot)
実行副委員長
大浦さやか (即興エンターテイメント集団 インプロモーティブ)
今回で3回目の開催となる『東京インプロフェスティバル』。
私はこれまでの2回、いちパフォーマーとして同フェスティバルに関わってきましたが、今回、より多くのお客様に、より深くインプロの魅力をお伝えしたく、実行委員長も務めさせていただく事になりました。
インプロは、台本も打ち合わせも一切なく、即興で創り上げられていくエンターテイメントです。
やり直しがきかない、ぶっつけ本番の状況だからこそ、パフォーマー達は、舞台上で絶大なる集中力を発揮します。
閃いたものを共演者に伝える瞬間。
共演者が閃いたものをキャッチする瞬間。
そんな瞬間のやり取りをくり返しながら、インプロのストーリーは創られていくからです。
一瞬一瞬に集中し続ける私達のインプロから、明日へのエネルギーとなるような何かを、お客様に感じ取っていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。
そんなフェスティバルとなるよう、関係者一同準備を進めております。
どうぞ、ご期待くださいませ。
インプロフェスティバルは待ちに待ったオリンピックのようなものです。
「イエスアンド」の精神で、あらゆることを受け止め生かしあい、まっすぐ進む同志たちと、インプロのお祭りができるのは大変楽しみです。
インプロを愛する人が、もっともっと増えますよう。そしてみんなが笑顔になりますように!
スペシャルアドバイザー
吉田敦 (即興・カニクラブ)
スペシャルアドバイザー
ウィル・ルエラ (インプロボストン)
東京インプロフェスティバル、3回目のお誕生日、おめでとうございます。
インプロが日本に上陸して20年近くになりますね。ナオミさんとのお付き合いも20年近くになると言う事です。
その間に、様々なインプロバイザーや団体の熱意で、インプロは東京だけでなく、日本全国に広まりました。素晴らしい事だと思います。
東京に様々なインプロパイザーが集い、交流を深めていく事を通して、それぞれの文化の違いを「違いのまま」認めあいリスペクトしあう。つまりは、人ひとりずつの違いを「違いのまま」受け入れあう。
そんなステキなコトを実感できる大事な場所=フェスティバルを、これからも大切にしていきたいですね。
この頃私、インプロジャパンのスタジオに毎週お邪魔して、ナオミさん、いりさんとセッションしてますの。久しぶりに一緒に何か出来ないか、とナオミさんに誘ってもらい、それがまさか毎週になるとは…
しかもそれが、インプロではなくロックバンドになってしまったとは…
この予想外のアテのない展開こそがインプロ。我々は相変わらずインプロのマインド=魂で繋がっているのだなと感じます。
あなたが出会う(既に関わっている)、インプロの先にあるものはもしかしたら演劇とは限らないかも知れないけど、きっともっと開けた何かが待っているのだと思います。
ハッピーバースデイ第3回「東京インプロフェスティバル」
そして世界に HappyBirthdayToYou
即興・カニクラブ主宰 吉田敦
制作
峰松佳代 (インプロジャパン)
ウェブ/海外担当
多田健一 (Xpot)
私は、インプロをはじめて7年になります。
その間、幼稚園生から70代の方達…そして、様々な職業や国籍の人達とインプロを通して出会うことができました。
あの時、あの人達と出会わなければ生まれなかった奇跡の数々…。
「インプロ」がその瞬間を味合わせてくれました。
今回の東京インプロフェスティバルでは、まさに世代や国籍を越えて、多くのインプロヴァイザーのパフォーマンスを通して、人と人と関わりの中で誕生する奇跡が無限であること
を見せてもらえることでしょう。
28日午前中には、キッズ発表会もあります!
止まることを知らない子ども達の湧き出るイマジネーションを楽しみに、劇場に足をお運びください!これは必見です!
私は約10年前にニューヨークに住んでおり、アメリカのテレビ番組でインプロを知りました。
6年近く前に帰国してから、インプロジャパンでパフォーマーとして講師としてインプロを表現する側に回り、そして今年、このフェスティバルの実行委員として運営に携わっています。
多くの方々にインプロを知ってもらい、もっと興味を持ってもらいたい。そして、その後の人生に何らかの変化を生み出すことが出来るはず!
これが、このフェスティバルに対する私の目的であり、返すところ、私の役割でもあると思います。
このウェブサイト作りもツイッターも、時々思いがけないハプニングがありますが、それもインプロであり、イエスアンドするたびに新しい出会いがあるように思います。
そして、その結果が誰かに(あなたに)こうして繋がったことは本当に嬉しく思います。
今回は、日本国内のみならず、海外からも素敵なインプロヴァイザーが出演してくれます。これだけのインプロイベントは、そうないことと自負しております。
ぜひこの機会に会場へ足をお運びいただき、全身でインプロを感じて、お楽しみください。
広報/舞台装置担当
中島忠昭 (Xpot)
広報担当
三上正晃 (即興エンターテイメント集団 インプロモーティブ)
自分が初めてインプロをやった時、「この先一体何が起こるんだろう! 一体何処に行くんだろう?」等、これから生まれる何かにドキドキわくわくしていました。
今回のフェスティバルでは一人でも多くの皆さんにこの感じをお届けできたらなあと思います。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
インプロの素晴らしさは、誰でもヒーローになるチャンスがあり、皆が平等にリスクを背負ってひとつの作品を創れるところだと思います。
今回のフェスティバルには国内外から様々なインプロバイザーが参加いたします。言葉やプレイスタイルが違っていても、それぞれが個性的で素晴らしい輝きを放つことでしょう。
ぜひ、その場でしか生まれない偶然と個性の奇跡をお楽しみください。